ノーサイドゲームはラグビーに興味無しでも面白い?原作の感想

7月7日スタートのTBS日曜劇場

『ノーサイド・ゲーム』

池井戸潤さん原作の

ラグビーを中心としたストーリーです。

かほさん

はぁ?ラグビー!?

わたし、ラグビーに全く興味ないんですが・・・。

ラグビードラマって「熱い!」感じがするよね。

池井戸潤作品っぽくないなぁ・・・。

タコ

かほさん

いや、『ルーズヴェルト・ゲーム』って野球だったけど、面白かったよね。
野球はプロ野球中継や高校野球で馴染み深いけど、それに比べるとラグビーって、ルールとかよく分からないし、格闘系の球技ってイメージがあるなぁ・・・。

タコ

 

・・・ということで、

ラグビーに興味ゼロ・・・どころか、

スポーツ全般に興味が無い人間視点での

『ノーサイド・ゲーム』原作の感想です!

注意
多少ネタバレが含まれますので、ドラマを楽しみたい方はご注意下さいね!

 

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ラグビー嫌いでも面白い?ノーサイド・ゲームの感想

 

池井戸潤のラグビー小説なんて面白いの?

 

ラグビードラマと言えば、

『スクールウォーズ』がすぐ浮かぶよねぇ~。

平成生まれの知名度は低いかもだけど

タコ

『スクールウォーズ』というのは、

実話を元にした、ラグビー学園ドラマなんですが、

「汗!」

「涙!」

「根性!」

「仲間!」

「先生ありがとぉぉぉーーー!!!」

って感じの、熱~いドラマです。

かほさん

ラグビーがやたら暑苦しく感じるのは、あのドラマのせいなのか~!?

 

そもそも、昭和のスポーツ系のドラマは

暑っ苦しいものが多かった・・・(◎_◎;)

かほさん

「スポ根」なんて言葉もあったし。

(「スポーツ根性もの」の略)

 

一方、池井戸潤原作テレビドラマと言えば、

『半沢直樹』『下町ロケット』

などに代表されるような

「組織」「企業

というストーリーが定番ですよね!

 

例えば、

『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』

銀行が舞台の作品。

かほさん

そう言えば、ノーサイド・ゲームで出演する上川隆也さんは、花咲舞が黙ってないの相馬調査役だったね!

『下町ロケット』『陸王』

大企業相手に奮闘する

中小企業のお話でした。

 

いずれも体を張るよりも

「知恵を絞って困難を乗り越えていく」

というようなストーリーが多いです。

かほさん

それが、なぜにラグビー???

ワールドカップとのコラボ?

 

本音を言っちゃうと、

 

(池井戸潤氏のラグビードラマなんて

面白いの!?)

 

(主演が大泉洋じゃ軽くないか!?)

 

(『集団左遷』に引き続き、コメディ!?)

 

と、ガッカリ感がハンパなかったです。

 

でも、あまり期待しないで

『ノーサイド・ゲーム』の原作を読んでみたら、

すぐにのめり込みました!

 

そこはやはり、

「企業」

「社内抗争」

「知略」

といった、

池井戸潤さんの王道中の王道の

ストーリーでした。

 

ノーサイド・ゲームはルーズベルト・ゲームと同じ話?

 

へえ~。

・・・ってことは、ノーサイド・ゲームはルーズヴェルト・ゲームに似てる話?

タコ

ルーズヴェルト・ゲームは

青島製作所という中小企業と、

青島製作所の野球部がそれぞれ、

会社、野球部の存続をかけて頑張る話でした。

 

今回の『ノーサイド・ゲーム』は

トキワ自動車という大企業所属の

ラグビー部「アストロズ」

その存続をかけてリーグ優勝を目指す物語・・・

・・・

・・・

・・・ではありません!!!

 

 

確かに優勝をしなければ話にならないので

リーグ優勝を目指しますが、

それだけで廃部を免れるほど、

事は単純ではないのです!

 

なぜならトキワ自動車は、

毎年16億円もの予算をアストロズに計上し、

1円のリターンも無いという、

巨額の無駄金を支払っているのです。

 

前シーズンは、

ギリギリ1部リーグに残留できた程度の実力で、

トキワ自動車のCMにもなりゃしない!

 

創業者一族出身の島本社長の

「ラグビー愛」

に支えられて、なんとか存続していますが、

島本社長が引退なんかした日にゃ、

あっという間に潰されてしまうのがオチなのです!

そりゃそうだよね~!

16億円も無駄遣いしてるなら、その分社員に還元してくれって、自分なら思うなぁ~。

タコ

かほさん

確かに!

大企業なら出せる金額かも知れないけど、

中小企業から見れば、16億円ドブに捨てるなんて

正気の沙汰か!?・・・って思うもん!

 

そのためには「強くなる。」「優勝する。」程度では

何も解決しない。

 

16億円の赤字を解消するか、

アストロズの存在価値を認めてもらうしか

方法が無いのです。

 

つまり、

池井戸潤氏の描くラグビーのドラマは、

「アストロズを強くして優勝させるドラマ」

では無く、

「主人公・君嶋が倒産間近の会社(チーム)を

V字回復して立て直す。

という、経営戦略の物語なのです。

 

アストロズがリーグ優勝はゴールでは無くて、

あくまでラグビー部存続のための手段の

ひとつにしか過ぎないのです。

 

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ノーサイド・ゲームの敵役が意外だった!

 

トキワ自動車本社・経営戦略室の

やり手だった君島。

 

滝川常務が推し進める「カザマ商事」買収を

食い止めたことが原因で左遷され、

トキワ自動車 横浜工場に

総務部長として異動になります。

ちなみに、左遷したのは滝川常務では

ありませんでした。

タコ

ドラマの予告では、雨の中、

君嶋役の大泉洋さんが絶望感で叫んでいますが、

原作では、左遷されたことに特に腐ることもなく、

それどころか、(悪くない)と、

横浜工場に居心地の良さを感じます。

 

横浜工場には、アストロズという

弱小ラグビーチームがありました。

 

横浜工場の総務部長はラグビー部の

ゼネラルマネジャーを兼務することになっていて、

君嶋は当初、

いやいや就任することになります。

 

君嶋はラグビーには全く興味が無く、

ほとんど知識がありません。

かほさん

そこは私と同じだね!

 

しかし君嶋は、

持ち前の経営戦略の実力をグイグイ発揮して、

「アストロズ」という

沈没寸前の船を浮上させていきます。

 

ところで池井戸作品にはいつも、

「強い敵役」

が登場します。

 

ノーサイド・ゲームでもそこはお約束通りで、

  • 滝川常務(役:上川隆也)
  • 日本蹴球協会(にほんしゅうきゅうきょうかい)
  • サイクロンズ

が主な敵役となります。

 

滝川常務は、アストロズを廃部にしようとする筆頭で、

君嶋にいつもグチグチと攻撃ならぬ

「口撃(こうげき)」をしてきます。

 

日本蹴球協会は、ラグビー界を牛耳る組織。

「ラグビーは高貴なスポーツ」なんて言って、

不振にあえぐラグビー業界に対して

何も手を打とうとしません。

かほさん

原作で君嶋が、「あなたたち貴族なんですか!?」

と突っかかって行った時のセリフはウケました!

 

 

サイクロンズは、トキワ自動車のライバル会社・

日本モータースお抱えのラグビー部。

 

会社同士はライバルですが、

ラグビー部としては、サイクロンズはリーグの覇者で、

これまでのアストロズは相手にもなりませんでした。

 

アストロズが優勝するためには

どうして倒さなくてはならない相手です。

 

また、サイクロンズの津田監督は

アストロズの柴門監督を

城南大学ラグビー部の監督から

引きずり下ろした張本人でもあります。

 

そういう面でも敵役と言えます。

 

実は後半にもうひとり、敵が出現しますが、

それについては終盤のネタバレになるので、

ここでは伏せておきますね!

 

↓こちらの記事に書いてます。

ノーサイド・ゲーム原作 ノーサイドゲーム原作あらすじネタバレ5 君嶋を左遷したのは誰?滝川ではない!?

 

君嶋のマネジメント力は素晴らしく、

アストロズは

アッという間に強くなって

アッという間に人気チーム

になります。

 

しかしそこに立ちはだかるラスボスが

「日本蹴球協会」

です。

 

言わば、滝川常務もサイクロンズも

中ボスみたいなもので、

日本蹴球協会の理事たちこそが

ラスボス

なのです。

 

蹴球協会の理事たちの意識が変わらない限り、

アストロズがどんなに人気チームになろうが、

アストロズがどんなに強くなろうが

「廃部」の可能性が消えて無くならないのです。

 

実はこの蹴球協会の在り方は、

日本のラグビー業界のリアルなんだそうです。

 

野球やサッカーなどと違って、

ラグビー界は

知名度や人気、観客動員数を上げるための努力を

何もして来なかったのです。

 

『ノーサイド・ゲーム』は

ラグビー界の実情に対して、

一石を投じる作品に仕上がっているのです。

 

ひとりの企業戦士の左遷から始まった物語は

最後にはラグビー界を変えるという

大きなテーマに発展するのです!

 

「さすが池井戸潤氏!深いっ!!!」

 

・・・ということで、

『ノーサイド・ゲーム』は単に

ラグビー部がリーグ優勝を目指す物語ではないので、

ラグビーに興味ゼロの方も、しっかりと楽しめる作品でした!

 

原作紹介

 

 

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