それぞれの断崖はつまらない?犯人の八巻満はどうなる?原作の感想と結末ネタバレ

遠藤憲一さん主演の土曜夜放送の

大人の土ドラ『それぞれの断崖』がスタートしました。

 

原作を読み終えたので

  • 志方は会社でどうなった?
  • 葵電機の丹野部長はどうなった?
  • 志方と八巻はつみの関係はどうなった?
  • 犯人の八巻満の刑罰はどうなった?

などなど、

感想と結末をネタバレしちゃいます。

注意
最後までの結末をネタバレしていますので、そこまで知りたくない場合はご注意下さい!

 

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それぞれの断崖は面白い?つまらない?

 

遠藤憲一さん演じる志方恭一郎の長男、

志方恭介(渡邉蒼)の家庭内暴力で始まった

このストーリー。

 

その長男は神社の境内で

変わり果てた姿となって発見され、

その犯人は、

恭介の同級生の八巻満(清水大)だった。

 

八巻満は事件当時14歳。

少年法の壁が志方に立ちふさがる・・・。

 

・・・というお話。

MEMO

原作が発表された頃は少年法の改正前で、

刑罰対象は16歳以上でした。

 

現在は14歳まで刑罰対象は引き下げられており、

ドラマではそれに合わせて

八巻満の年齢が13歳に設定変更されています。

 

『それぞれの断崖』の原作の前半部分では、

主人公の志方は被害者側でありながら、

加害者側弁護士とマスコミによって

こちらに非があるかのような情報操作をされ、

その結果、仕事も家庭も失ってしまいます。

 

何も守られない被害者側と引き換え、

加害者の八巻満は少年法に守られ、

名前も顔も、恭介と同級生だったことまで伏せられ、

たった3年ほどで少年鑑別所から出所してくる。

 

おまけに前科も付かないため、

弁護士にだってなれる。

原作では八巻満は、「弁護士になろうかな・・・。」

なんて言い出すんだよね。

タコ

 

加害者は守られて、

被害者は守られない。

 

そんな志方の怒りと絶望が描かれています。

かほさん

だからてっきり、

旧少年法に立ち向かい、

少年法の改正にこぎつけた人の

話だと思っちゃったんだよね。

 

現在、少年法が改正された背景には、

そんな被害者遺族の悔しさと国との戦いの歴史が

積み重なってきたんだろう・・・。

 

そう思うと前半は

(この先、志方はどう反撃していくんだろう)

と、ワクワクしながら読んでいました。

 

ところが残念なことに、

志方は「少年法」や「マスコミ」の不条理に

立ち向かうわけでもなく、

(せめて加害者の母親に復習してやろう)

という、セコい方向へ進んでしまうのです。

 

そして八巻満の母親・はつみと知り合い、

アッという間に関係を持ってしまいます。

 

その後は、寝ても覚めてもはつみのことが

頭から離れられなくなるのです。

 

八巻はつみのほうも、苦しみから逃れようと

志方にすがるようになります。

 

前半は面白かった。でも後半は、

中年男と中年女の

ロミオとジュリエットばりの

ネチネチ恋愛ストーリーでした (;´Д`)

 

被害者の父親である志方と

加害者の母親である八巻はつみ。

 

「愛してはいけない二人が

愛し合ってしまう。」

という許されない恋に発展するのですが、

これが若い美男美女ならいざ知らず、

ドラマのキャスト、

志方=遠藤憲一

八巻はつみ=田中美里

だと知ってから原作を読んでしまったものですから、

全く感情移入できないし、

だんだんシラけてしまい面白くなくなったので、

終盤は流し読みで終えてしまいました。

 

結末も中途半端なままでした。

 

結局、事件の全貌は分からぬまま。

八巻満という少年を描き足りない感じで、

彼の素顔も本性もどこにも見えて来ない。

 

八巻満は余罪もあったのですが、

その詳細も曖昧なまま。

 

消化不良のまま終わったという感じです。

 

ただドラマでは

ストーリーをかなりいじっていますね。

 

例えば近所のマンションで女性が殴打された事件。

(これも犯人は八巻満)

原作では女性は亡くなっていますが、

ドラマでは生きています。

 

また、志方は離婚されてから

八巻はつみと接触しますが

ドラマでは八巻はつみのほうが

志方家に謝罪しようと、接触を図ります。

かほさん

予告で志方雪子(田中美佐子)が

はつみに同情するような発言もあったよね。

なので、

ドラマ版は面白くなることが期待

できるかも知れませんね!

 

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葵電機の丹野部長は左遷後どうなった?

 

志方とはお互いに友情を感じていた

葵電機の丹野部長(梨本謙次郎)

 

しかし、

志方の勤務するマルコーコンピューターが

葵電機を切り捨てたため、

マルコーコンピューターをゴリ推ししていた

丹野部長は社内での立場を失い、

福井へ左遷されます。

 

志方は一度、

丹野部長に会いに福井を訪れます。

 

その時は志方を歓迎してくれて、

とても元気だった丹野部長。

 

ところがほどなくして、

丹野部長は東尋坊に自ら身を投げて

亡くなります。

 

志方の前では明るく振る舞ってはいたものの、

お坊ちゃま育ちでエリートだった丹野には

左遷され、しかもその左遷先では

やることも無い毎日。

 

それが耐えられなかったようです。

 

丹野部長の死が、志方には

自分のせいのように感じられて

一生悔いの残る結果となりました。

 

志方は会社をクビになる?退職する?

 

志方は行動すればするほど、社会的に立場を失い

戸田専務(目黒祐樹)から長期休暇を

言い渡されます。

 

職場では出世頭だった志方は、

恭介の事件以降、一気に立場を失います。

 

おまけに、

戸田専務が葵電機を切り捨てたことが

志方にはどうしてもわだかまりとして

残っていました。

 

志方の長期休暇が明ける頃、

戸田専務は志方に新しいポストを用意していました。

「資料室 室長」

これまで社の花形部署だった

開発二部の部長と違い、

部下は新入社員2人だけの閑職でした。

 

仮に良いポストだったとしても、

志方にはどうしても

丹野の件がわだかまりとなって残り、

戸田専務の下で働くことは無理でした。

 

結局、志方はマルコーコンピューターを退職し、

志方の叔父の紹介で、

仙台にあるコンピューター会社に

就職することになりました。

 

その会社は叔父の知人が経営しており、

ちょうど管理職クラスの人間を探していました。

 

そして、マスコミや世間からパッシングを受けている

志方の状況も全て知った上で、

志方の実績を信用し、

面接なしで採用してくれることになったのです。

 

志方はこの会社で寝食を忘れるように

バリバリと働きます。

 

そして、この会社を大きくして東京へ進出し、

自分に対して非情だった、戸田専務や

マルコーコンピューターを見返してやろうと

考えていました。

 

その時には、葵電機に出向して

自分の代わりに後始末という目にあっている

深瀬課長(溝呂木賢)も引き抜いてやろうと

考えていました。

かほさん

深瀬さん、すごく可愛そうな立場だったから、報われるといいなぁ~。

志方と八巻はつみの関係は最後はどうなった?

 

志方ははつみと出会った時、

自分の正体を隠すために

葵電機の丹野部長の名刺を使い、

ずっと丹野のふりをしていました。

 

しかしある時はつみは

葵電機に電話を掛けてしまったため、

志方が丹野部長ではないことがバレてしまいました。

 

「あなたは誰なの?」

はつみに問い詰められた志方は、

自分が被害者・志方恭介の父親であることを

明かすしかありませんでした。

 

はつみは激しく動揺します。

 

志方は

「真剣だ。過去なんて関係ないのだ。」

と、打ち明けますが、

はつみは絶望していました。

 

そして志方の前から姿を消しました。

 

それからしばらくして、

八巻満の弁護士・若菜から連絡が入りました。

 

「八巻満の母親が両親に謝罪したいと

申し出ている。」

と言うのです。

 

志方の元妻・雪子は

最初は面会を拒絶していましたが、

これを切っ掛けに、

恭介のことにけじめを付けようという

志方の説得に折れ、

はつみと対峙することになりました。

 

被害者遺族対加害者家族という形で

ふたりは対面したのです。

 

対面後、志方は

「仙台で一緒に暮らそう。」

と誘いました。

 

しかし、志方の旅立ちの日、

はつみは現れませんでした。

 

志方とはつみの仲は、これっきりで終りました。

 

志方は、はつみは加害者の母親としての

理性を捨てることができなかったんだろうと

推測しました。

 

仙台で仕事に追われていても、

時々はつみの夢を見てうなされる志方。

 

そんな中でも、

バラバラになった家族が戻りつつある余韻を残して

物語はジ・エンドを迎えました。

 

犯人の八巻満の刑罰はどうなった?

 

八巻満は

「少年院送致」

という保護処分が下りました。

 

志方によると

  • あまりにも軽い処分
  • 3年で少年院を出てくる
  • 八巻に有利な状況(=恭介が悪者にされた)

 

八巻満は嘘を付きつづけ、恭介を悪人にし、

自分の罪を軽くしたのです。

 

近所のマンションに住む

高城秀子という女性の命を奪った八巻満。

(ドラマでは高城秀子は意識不明の重体です。)

 

そして、それを知った恭介を口封じのために

命を奪った満。

 

ふたりの命を奪っておきながら、

少年法に守られた満はたった3年程度で

少年院を出て、前科も付かず、

普通の生活に戻れるのです。

 

志方は、若菜弁護士から、

満が少年院で更生の日々を送っていると

聞かされますが、

到底そんなことは信じられません。

 

恭介を悪人に仕立て上げて

自分の罪を逃れようとしている人間が

反省しているとは到底思えないのです。

 

満は母親のはつみにも心を閉ざし、

はつみが面会に訪れても、

他人のような目で見るばかり。

 

結局原作では、

八巻満の本性は最後までバレず、

若菜弁護士は満が真実、

反省していると思っている。

 

そんな状況で八巻満に対しての描写は終ります。

 

被害者遺族は裁判の内容も知らされず、

発言もさせてもらえない。

 

志方はそんなもどかしさを感じるものの、

だからと言って、そんな少年法に

立ち向かうわけでもありません。

 

ただし、ドラマでは現行の少年法に基づいています。

 

そして、現在は犯罪被害者は

裁判の傍聴を許されています。

 

この点でも、ドラマでは描き方を

変えてくるかも知れませんね!

 

原作では残念感いっぱいでしたが、

ドラマではもう少し見応えのある

内容にしてくれるかな~と、

期待しています!

 

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